Classiques japonais avec furigana
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へいぼん
平凡・私は懐疑派だ
二葉亭 四迷
Lisez 平凡・私は懐疑派だ (へいぼん) de 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 81 548 caractères · 161 écrans
尤も私の不断接している女は、厭にお澄しだったり、厭に馴々しかったりして、一見して如何にも安ッぽい女ばかりだったから、然ういうのを看慣れた眼には少しは異って見えたには違いない。
何物だろうと考えて見たが、分らない。或は黒人上りかとも思ってみたが、下町育ちは山の手の人とは違う。此処のお神さんも下町育ちだと云う。そういえば、何処か様子に似た処もある。或は下町育ちかも知れぬとも思った。
素性は分らないが、兎に角面白そうな女だから、此様なのを味わったら、女の真味が分るかも知れん。今に膳を下げに来たら、今度こそは勇気を振起して物を言って見よう、私のように黙って居ては、何時迄経っても接近は出来ん、なぞと思っていると、隣室で女の笑い声がする。下女の声ではない。今のに違いない。隣の俗物め、もう捉まえて戯言でも言ってると見える。
五十二
其晩膳を下げに来るかと心待に待っていたら、其には下女が来て、女は顔を見せなかった。翌朝は女が膳を運んで来たが、卒となると何となく気怯れがして、今は忙しそうだから、昼の手隙の時にしよう、という気になる。で、言うべき文句迄拵えて、掻くようにして昼を待っていると、昼が来て、成程手隙だから、他の者は遊んでいて小女が膳を運んで来る。