Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
うらみなきさつじん
恨なき殺人
宮島 資夫
Lisez 恨なき殺人 (うらみなきさつじん) de 宮島 資夫 (みやじますけお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 27 611 caractères · 56 écrans
綺麗そうな平らな岩をよって、彼等はてんでんに寝ころんだ。少時経ってから池田は突然、
「萩野君、僕はひょっとしたら止めるかも知れないよ」と言い出した。萩野は驚いたような顔をして、
「何うしたんです、又何かはじまったんですか」と言いながら起き上った。
「また何時かみたいなことさ。僕が酒を飲んだり女を買ったりすることが悪いんだよ。人を小学校の教師みたいな者だと思ってやがる。そんな馬鹿げて堅苦しい奴が、こんな山ん中へ流れ込んで来るもんか。なあ君」
「それで止めろって言って来たんですかね」
「そればかりじゃないんだよ。こないだ僕が病気で休んだろ、それを作病で村で遊んでたって東京へ報告した奴があるんだ。それで君、昨日僕のところへ小言の手紙が来て、酒を止めるかよすかしろって言うんだ、癪に触るから、昨夜村の茶屋で酔っぱらって、事務所へ聞えるように歌をうたってやった。きっと石山の奴が怒って今夜は何とかなるだろう」
「じゃ石山が報告したんですかね、あいつあお前さん、この間、飯場の前の山で、ピストルを二三発ドンドン打っていたから、何うしたんですって訊いたら、当るかと思ってやってみたんだって言っていましたっけ、畜生、坑夫を脅すつもりだと思ったから、そんなもんじゃ死にませんぜって、私の足の傷を見せたら、いやな顔をして行っちまいましたっけ」