Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うらみなきさつじん

恨なき殺人

宮島 資夫

Lisez 恨なき殺人 (うらみなきさつじん) de 宮島 資夫 (みやじますけお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 27 611 caractères · 56 écrans

Aozora Bunko

と言ってから、

「あいつあ馬鹿だ、あんな奴はどうだって好いじゃありませんか」と、慰めるように言った。

「馬鹿だって、向うがえらけりゃ仕方がないよ。僕あこんな下らない月給取りはほんとにいやになった。今度東京へ帰って、甘く行かなかったら坑夫になろう、その時は君頼むぜ」

「馬鹿な、お前さんなんか坑夫にならなくったって好いじゃありませんか」と萩野は取り合わなかった。

「まったくだよ。坑夫の方がよっぽど好いよ、八時間黙って石さえはたいていりゃあ好いんじゃないか。お世辞を言うこともなきゃ、何にもありゃしない。働いた丈け取って食って、いやになったら浪人して歩きゃ好いんだ。どんなに呑気だか知れやしない。今までにだって、随分働いた身体だもの、身体で稼ぐのは平気だから」

「全く何をしたって同じこったね、俺も嫌えな奴にお辞儀するなあ一番いやだ」と言ってから、

「だけどお前さんが坑夫になったら、随分理窟を言ったり、暴れたりするでしょう」と言って笑った。

「そう言や、此頃あ余り鬼踊りをやりませんね」と三田が傍から言ったので、池田も萩野もふき出した。この山に池田がはじめて来た頃には、月に二三度はきっと誰かと殴り合いの喧嘩をした。