Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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けんせいのほんぎをといてそのゆうしゅうのびをなすのみちをろんず

憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず

吉野 作造

Lisez 憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず (けんせいのほんぎをといてそのゆうしゅうのびをなすのみちをろんず) de 吉野 作造 (よしのさくぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 85 839 caractères · 169 écrans

Aozora Bunko

委しく言えば、財政的法案に関しては、下院の決定に対して上院は異議を挟まざることとなし、それ以外の一般的法案については、下院において三度続いてこれを可決したる場合には上院の否決に係らず、国王の裁可を得てこれを法律とすることが出来るということに定めんとした。なおこの事は後に再び詳しく述ぶるが、とにかく自由党政府はかくの如き案を具して上院の反対党に屈服を迫った。もしこれに応ぜずんば、已むなく政府は新自由党貴族を沢山作って貴族院に根本的改革を加うべしと威嚇した。この時在野党は、党内に無論いろいろの異論があったけれども、結局最後の致命的打撃を貴族院の組織の上に蒙るよりも、政府の提案を容るる方がまだしも得策だというので恨みを呑んで屈服した。がこの際統一党員中には、退っ引きならぬ政府のこの強襲に対して万一の活路を見出さんがために、人民投票ということを唱え出したものがあったのである。そもそもこの問題を主題として争った総選挙の結果は不幸にして政府派の勝利に帰した。政府党が多数を占めておっては屈服するの外はない。が、しかし万に一つ人民投票でこの勢いを翻すことが出来ぬとも限らぬ。