Classiques japonais avec furigana
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けんせいのほんぎをといてそのゆうしゅうのびをなすのみちをろんず
憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず
吉野 作造
Lisez 憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず (けんせいのほんぎをといてそのゆうしゅうのびをなすのみちをろんず) de 吉野 作造 (よしのさくぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 85 839 caractères · 169 écrans
以上予はいわゆる憲法なるものの意義を説き、この憲法に遵拠して行うところの政治がいわゆる立憲政治であるという事を明らかにした。しかしここに更に考えねばならぬ事は、いわゆる「憲法に遵拠する」というは一体何を意味するかという事である。そもそも憲法に遵拠するという事は、先にも述べたるが如く、ただ憲法法典を制定し、これに基づいて種々の政治機関を組織するという事だけではない。即ちあるいは議会を作り、あるいは裁判所を設け、以て憲法法典中にそれぞれ規定するところを形式的に充たすというだけではないのである。もとより憲法は千載不磨の大典である。その条項は濫りにこれを紛更するを許さない。また勝手に曲解してもならぬ。その規定するところの条文には最も忠実に従わねばならぬこともちろんである。が、しかし、ただその条項に形式的に忠実ならんとするのみが憲政の全部と思うならば、これ大なる誤りである。しかるに憲法創設の当時は、多くの人は皆この誤解に陥った。憲法という法典さえ発布になれば、我々は一転して黄金世界に入る事が出来る。議会さえ開くれば我々は一躍して十二分の幸福を享くることが出来ると考えた。