Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

せんそうはぼくをおとなにした

戦争はぼくをおとなにした

小川 未明

Lisez 戦争はぼくをおとなにした (せんそうはぼくをおとなにした) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 5 627 caractères · 11 écrans

Aozora Bunko

まだ小さいんで、なんにもわからないのだから。」と、清吉は、かろうじていいました。こういっておばあさんを、なぐさめるつもりでした。

けれどおばあさんは、だまって、泣きつづけています。下を向いて、目から、にじみでる涙を、やせた手でふいていました。

「小さくて、まだなんにもわからないのだよ。」と、かれは、同じことをくりかえすより、いうことを知りませんでした。

「わたしも、家を焼かれて、身寄りはなし、知り合いのところで、やっかいになっているが、寒さのため、持病のリュウマチがでて、お薬を買いにいった……。」と、あとの言葉は、よくきこえず、また、泣いていました。

清吉に、おばあさんの心持ちが、わかるような気がしました。だから、自分の言葉に力をいれて、さも自信ありげに、

「ねえ、おばあさん、おばあさんが、黒い頭巾をかぶって、つえをついているので、おばけと思ったのだよ。きっと、そうだよ。いくら寒くても、こっちでは、めったに、頭巾なんかかぶらないから。」

こう、清吉が、いうと、はたして、おばあさんは、胸のわだかまりがとけたらしく、やっと顔を上げました。その顔には、しわがよって、目は、落ちこんでいましたが、かすかに口のあたりへ、笑いをうかべて、