Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ほうろうき(しょしゅつ)

放浪記(初出)

林 芙美子

Lisez 放浪記(初出) (ほうろうき(しょしゅつ)) de 林 芙美子 (はやしふみこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 103 349 caractères · 207 écrans

Aozora Bunko

私はブツブツ云いながら三人の男たちと外に出た。

カフェーにはいって、酒を呑む程に、酔がまわる程に、四人はますますくだらなくなって来る。

庄野さんは、下宿へ来て泊れと云う。蒲団のない寒さを思うと、私は庄野さんと自動車に乗って、舌たらずのギコウにまけてなるものか、私は酒に酔ったまねが大変上手だ。

二人はフトンの上に、二等分に帯をひっぱって寝た。

「山本君だって飯田君だって、たいさんだってあとで聞いたら、関係があると云うかも知れないね。」

「云ったっていゝでしょう。貴方も公明正大なら、私も公明正大ね、一夜の宿をしてくれてもいゝでしょう。蒲団がなけりゃ仕様がない」

私は出もどりのヴァージンだ。どっかに、一生をたくす男がある筈だ、私は、私に許された領分だけ手足をのばして目をとじた。

たいさんも宿が出来たかしら……目頭に熱い涙が湧いた。

「庄野さん! 明日起きたら、御飯食べさせてね、お金もかしてね、原稿を新聞にかくから……。」

私は朝まで眠ってはならないと思った。男のコオフン状態なんて、政治家と同じようなものさ、駄目だと思ったらケロリとしている。

明日になったら、又どっかへ行くみちをみつけなくちゃあ……。