Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

どうじ

文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子

室生 犀星

Lisez 文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子 (どうじ) de 室生 犀星 (むろうさいせい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 177 454 caractères · 357 écrans

Aozora Bunko

門の前まで聞えるように泣いたりなぞしては、心臓にさわりはしないか。」

「それは丈夫だと言っていました。病気で泣くんじゃないって――そして此麼に神経の立っている子は珍らしいって言いましたよ。」

「そうか。」

私はしかしこの楽山堂行きは、なんだか気がすすまなかった。が、もう治療にかかっているのだから、それを歇めるわけに行かなかったが、隔日に俥が門の前へ梶をおろし、赤児を抱いた女の姿をみると、悒としい気がした。わけても赤児の泣きさけぶときは、可哀相な気もした、

「きょうは休んだらどうだ。風もすこし寒いし泣くから……。」

そう言っても、隔日だから一日遅れると、それだけ治療が遅れると言って聞かなかった。いったいに赤児に注射するときでも、女はそれを平気な顔で眺め、こうすれば療るものだと信じているらしかった。が、私は注射のときはこの間の大患のときも、なるべく病室にいないで書斎に坐って、その赤児の泣声がきゅうに苦痛のために止められ、軈て泣き出すときまで、あぶら汗が滲みながれたほど、赤児の身になって見て、ツラかった。

「あんまり泣くものですから、よその病室からみんな集ってきて覗きにくるほどですよ。