Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 190 406 caractères · 381 écrans

Aozora Bunko

「飲むのはよいが、おぬしには、明日から三日のうちに誓約があるぞ。よいか」

「よいとも。よいとも。明日はあしたの風というもの」

「お覚悟あるなら、腰すえて飲もう」

多くは飲まないが、話が尽きないのである。犬千代は談論風発であったから、藤吉郎のほうがどうしても聞き手になった。藤吉郎はまた誰とはなす時でも、聞き上手であった。

藤吉郎は、一定の学問をしていない。武家の子弟のように、学問や教養だけで過せばよい日などは、過去に一日もなかったのである。それを不幸とは少しも考えなかったが、世に立つ短所であることはよく弁えていたので、自分より教養のあるものと思えば、その者の知識を、座談のあいだにも、自分の物にしようと努めて心がけていた。――自然、人のはなしを忠実に聞き、また聞き上手な態度になるのだった。

「やあ、よい心地になった。木下、もう寝ろ、もう寝ろ。――明日は早かろう、しっかり頼むぞ」

犬千代は、やがて自分から杯をひかえ、そういうとすぐ帰ってしまった。

犬千代が帰ると、藤吉郎はすぐ横になり、手枕で眠ってしまった。

下婢が来て、枕をあてがったのも、知らないふうであった。