Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 353 caractères · 371 écrans

Aozora Bunko

――しかし、それがしを斬ってしまったら、誰があなたに教える者があるか」

「ば、ばかなことを」

「ともあれ坐れ。お坐りなさらんか。小さい我執をお捨てなさい。真心もって、藤吉郎が今、あなたに告げ申さんとする儀は、一信長や、一蜂須賀など、そんな小さい、猫の額のような論議をしようというのではおざらん――まずお互いに、この日本に生まれ会うたことからのはなしだ。あなたにとって、信長は領主でないと仰っしゃった。いや至極の言だ、ごもっともなお言葉だ。藤吉郎も同感でおざる。――しかし不届きなのは、蜂須賀村ならおれの領土だという、あなたのお考えだ。間違っている!」

「なにが間違っているか」

「蜂須賀村はおろか、尾張一国はおろか、津々浦々、いかなる辺土たりとも、一尺の土たりとも、おれの物だという土は、この国においてはないはずでおざる。――ありと申すかッ。――それともありと申すのか、小六」

「……む、むむ」

「畏れ多くも、国土の上にしろし召す大君についてかく語り――いやかく教えているこのほうの前に、太刀をつかんで棒立ちに突っ立っておる不作法があろうか。野人礼をしらずといえ、あなたも二千の野武士の頭ではないか。