Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 353 caractères · 371 écrans

Aozora Bunko

「――会ってみようか」

と、心がうごいた。

木下藤吉郎からの手書が渡された。治郎左衛門は一読すると、すぐ焼きすてた。そして口で、彦右衛門に返辞した。

「近日、改めて、場所と日とを、当方よりお示し申すゆえ、藤吉郎殿にも、お出向きねがいたい」

それから半月ほど経った。

鵜沼から洲股へ、知らせが届いた。藤吉郎は、彦右衛門のほか、気のゆるせる部下を、わずか十名ばかり連れて、指定の場所まで赴いた。

場所は、ちょうど鵜沼と洲股との中間あたりで、ただの民家だった。双方の家来たちは、岸に残って附近の見張に立ち、藤吉郎と治郎左衛門と、二人きりで、木曾川の上に小舟を出した。

膝と膝をつき合わせて、どんな密談が交わされたか。

大河の水にまかせた一葉の小舟は、かなり長時間、世の耳目から遠ざかって、明媚な風光のうちに漂っていた。

会見は、無事終った。

洲股城へ帰ってから、

「七日のうちに来るだろう」

藤吉郎は、彦右衛門の耳へ、それだけ洩らした。

果たして。

幾日かの後。大沢治郎左衛門は、極秘の裡に、洲股へ見えた。藤吉郎は、慇懃にこれを迎えて、城内の兵も知らないうちに、即日、彼を伴って、小牧山へ向った。