Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 200 320 caractères · 398 écrans
「まだ病中のお体で、急に旅へ立たれなどして、どうあろうな。お国許へとあれば、行く先に心配はないが」
「いや、きょう限り、病褥をあげて起きるつもりです。病に負けていては限りもなし、気分もここ数日来ずっと快い」
「――が、病の仕上げは、そこが大事と、よくいうこと。いかなる急用がおありか知らぬが、もう少し怺えてここに療養しておられてはどうかな」
「心のうちでは、この春と共に、もっと早く病間を出たいと念じていたのですが、実は、貴公の安否が分るまでと、心待ちに、旁、身の養生をもきょうまで長引かせていたところです。かく御無事を見とどけたうえは、それに懸る気残りもなし、同時に、安土城へ伺って、御処分を待たねばならぬ科もござれば、きょうこそ病褥あげの吉日、ここでお別れ申すことにする」
「安土の御処分をうけねばならぬ科とは? ……それは一体何事かな」
「まだ、おはなし申してないが、実は……」
と、半兵衛は初めて、去年から信長の命を拒み、今日まで敢えて「違背の罪を冒して来た事情」を彼にはなした。
官兵衛孝高は愕いた。何もかも初耳であった。自分の行動がそれほどまで信長に疑われていたことも。