Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 200 320 caractères · 398 écrans

Aozora Bunko

「愚にもつかん輩ではある。最前から何をもじもじ云い憚っておるかと思えば、前身、和寇と呼ばれていたというだけの遠慮か。いやはや、笑止千万。そんな小さい胆を持って、よくも海上を暴れ廻っておられたもの。主人九鬼殿もちと分らん男であるな。――八幡船、和寇、何がいかんか。秀吉なども、もし、十六、七歳の頃に、その方どもと巡り会うていたら、かならず汝らの手下に属して、南海西蛮大明高麗、ひとわたりはぜひ見物しておいたろうに、残念に思う。――いや、まったくだぞ」

「はッ……」

三名が、首を揃えて、恐縮すると、秀吉は銚子をつきつけて、

「順に、杯を持て、あらためて一巡酌してつかわす。……よく致した、よく致した」

何を犒われているのか、彼らには自覚がなかった。故に秀吉は、銚子を下に置くと、それを歯痒がって、諭すのであった。

「和寇というもの、いつのまにか、海上に影をひそめてしまったな。惜しいものとはいわん、また秀吉、奨励もせんが、自体、八幡船の活躍は、起るべくして起ったものだ。……と、思わんか」

「はあ」

「遠い上古、神功皇后さまの挙を今日より偲び奉っても、あの前後からすでにいかにこの国を侵さんとする外夷があったか思いやられようが。