Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 200 320 caractères · 398 écrans

Aozora Bunko

……信長公が、至極、そこのところを不即不離に、包容なさるものだから、南蛮の島々、奥南蛮の大国、西欧の諸辺から、種々な物を舶載してくる。だがゼビエーは本国へ書簡をもって云っている。――この国だけには兵船を向けて来るな。文化と宣教師は送ってもとな」

冬荒れか、船はすこし揺れて来た。寒さも痛烈に夜更けを覚えさせる。秀吉は、彼らから聞くだけを聞き、語るだけを語り尽くすと、

「寝むぞ。――そちたちはなお心ゆくまで飲んでおるもよい。旅だ、楽しめ」

と云いのこして、さっとべつな船室へはいって眠ってしまった。

内海とはいえ、沖へ出ると、かなり大きな濤音が船体を横に搏つ。

快い眠りのなかへひき込まれながらも、秀吉の浪漫的な空想の血だけはなおどこかでうずいていた。

半眠りのなかのその空想がさまざまな幻像をえがく。

茶わん屋の座敷が泛ぶ――

少年の頃だ。自分の手はひびあかぎれに腫れている。

大勢の奉公人のすみに、ちょこなんと、畏まっている自分だった。手代もいる。飯炊き男もいる。下婢もいる。

主の茶わん屋捨次郎は、美しいお内儀と、息子の於福をそばにおいて、火鉢と晩酌の膳をそばに、よいごきげんでみんなに話をして聞かせている。