Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 200 320 caractères · 398 écrans

Aozora Bunko

父と父

お使いに参りました。筑前守秀吉の代人として。――やあ、方々には、おそろいでお迎え、恐縮です」

と、にこやかに挨拶する容子、いかにも磊落で、しかも何の衒いも見えなかった。

父と父

敵中に使いした官兵衛の印象は、案外、敵に好感をもたれた。

君も武士、我も武士、もののふの慣いにこそ――と、勝敗の立場は度外して、心をもって心に接して行ったからであろう。

けれど、これだけで、彼の使命とする――開城降伏の勧告――を敵がうけ容れるわけではない。

燈火もない城中の一室で、後藤将監と会見、半刻ほどの後、官兵衛から、

「では、お答えを待つ」

と、席を立つと、

「いずれ、主人長治や諸将とも評議のうえ、御返辞つかまつる」

と、将監も立った。

こうして、会見当夜のもようでは存外、この交渉は、成立を見るかと思われたが、以来、五日経ち七日経ち十日経っても、城方からの返辞は音沙汰もなく過ぎた。

冬は、十二月に入り、とうとう対陣のまま第三年の正月を迎えてしまった。

尠なくも、寄手方たる平井山の陣営では、餅もつき、将士は少しずつの酒も頒けてのんだが、

「城方では」

と、敵ながら、この正月を、一体どうして露命を繋いでいるやら、何を食って生きているやらと――偲びやらずにいられなかった。