Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 200 903 caractères · 400 écrans

Aozora Bunko

お意あるなればいまのうちで」

「むむ。……惣左。そちもそう考えるか」

「思慮の乏しい日幡景親どのと共に惨敗を喫するよりは、むしろ……と」

「料紙と硯をかせ」

元祐は、筆をとって秀吉へ返簡を書いた。

内応のこと承知と。

「惣左。ではこれを」

「はッ」

「覚られるな。景親に」

「何のぬかりが」

惣左はふところへ入れた。

小西弥九郎が、一商人として、種々の薬品を納入に来たのは次の日だった。城内では、欠乏を告げていた品なので、彼の労を多とし平常に倍する値を払った。

代価は、惣左衛門の手から払われた。金子のうちに上原元祐の返書もつつみ込まれてあった。

「ありがとう存じます」

弥九郎は、公然、日幡城から出て行った。その足ですぐ彼が龍王山の陣地へ急いで行ったことは、不覚にも、日幡景親の手勢は気づかなかった。

滅亡に終るものは、たいがいな場合、外敵よりも内敵にその素因がある。内部に禍いの根のない限りは、外敵も乗ずることはできないからである。

日幡の城はすでに病を内に持っていたものだった。小西弥九郎を躍らせた秀吉の策は、単にその患部へ外から熱を加えたにすぎない。果然、内訌の疾患は遂に膿を出した。