Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 200 903 caractères · 400 écrans

Aozora Bunko

今さらのことではないが、秀吉も、官兵衛の倦まない精力には、ほとほと感心していた。

「程なくお見えになりましょう」

虎之助は、委細の返辞を終ると、次へ退って、炉の中へ、太い薪を入れていた。

ぼつぼつ蚊が出はじめてきた。雨のふる日は、わけてうるさい。蒸し暑いうえに暑くはあるが、炉の中の薪は蚊いぶしになる。

「けむいのう。うう。けむたいぞ」

呟きながら、そこらにいる小姓組の若者たちの中を、跛行の人が、案内もなく秀吉の室へ通って行った。

官兵衛である。もう彼方の室では、その官兵衛と秀吉との談笑が、梅雨じめりをふきとばしている。どちらも負けずに声が大きいのだった。

「何を笑うているのだろ」

小姓組の面々も、炉ばたで湯をのみながら、くつろいでいた。――申しては勿体ないが、御主君のあの笑い声を聞くと、うちのおやじが御機嫌だと、共々愉快になってしまう。――そうここの若い者は、常に主君の部屋に対して敏感に喜憂をともにしているのだった。

「きっと、あのことでしょうよ」

石田佐吉が、腰をさするまねすると、福島市松が、

「それ、それ」

といって、膝をたたいた。

「なんだ」

「何かあったのか」