Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 187 757 caractères · 375 écrans

Aozora Bunko

かつて領内歩きのときには、あれもこれも、馬前で見かけた老若男女だったような気がする。

(――不愍な者どもよ、こういう憂き目を見すること、戦乱の世の常といえ、筑前、民の上に立ちながら、民に頼まれ効もないこと。しかも不時に越前軍の出撃あるべしとは、かねて知られながら、敵をして、かく誇らしめたるは、ひとえにわが不覚のいたせるところぞ。――ゆるせよ、ゆるしてよ)

そこらの死者にも、灰燼にも、また生ける人影へも、秀吉は詫びつつ馬を歩ませていた。そのうちに彼は何を見かけたか、

「虎之助、待て」

と、馬の口輪を止めさせた。

「彼方の焼け跡に、家を失うた者が大勢して、焦土にひれ伏しておるようじゃが、どうしたことぞ。飢えておるのか、泣いておるのか」

木村隼人佑、浅野日向、小姓組の面々も、秀吉のことばに、初めて広袤な焦土の中に、その異様なる一群の人間がいることを知り、みな不審そうな眼をこらしていた。

「あ。分りました」

石田佐吉だった。ふいに膝を打って、馬上の主人へ告げた。

「あれはたしか、今市観世音の跡でございます。観音堂の焼け跡にちがいございませぬ」

「観音堂のあとか」

「そうです。