Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 187 757 caractères · 375 écrans
「いかにも、大崎だが」
「私は、柴田勝豊様の臣、野村勝次郎と申し、只今は、山路将監の麾下に従いて、神明下の二番櫓に陣しておる者です」
「その御辺が、深夜、何用があって、本丸木戸を忍びやかに叩かれるか」
「私を、木村隼人佑殿の所へ、御案内ねがいたいのです。……と、だけでは御不審でしょうが、折入って、しかも火急、お耳に入れねばならぬ一大事があるので」
「それがしからの取次では、打明け難い程のことか」
「直々ならでは申しあげかねる。念のため、これをお預け申す。一刻も争う大事、何とぞ俄かにお計らい下されたい」
野村勝次郎は、太刀と小刀を外して、柵の間からそれを宇右衛門の手へ渡した。
宇右衛門は、彼の誠意を見とどけて、自身門を開いて通した。そして部下十名に囲ませて、自身その先に歩み、木村隼人佑の小屋へ導いて行った。
まず、宇右衛門が先に入って、侍臣を通じ、隼人佑の起床を促した。戦陣なので、深夜早朝のけじめはない。隼人佑の室にすぐ燭がゆらいだ。小姓二名、やがて出て来て、
「お通りあれ」
というのである。
部下十名を外に残し、宇右衛門は野村勝次郎を伴って、一室へ入った。本丸とはいえ仮普請なので、居室はほとんど板囲いに過ぎない。