Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 187 757 caractères · 375 écrans

Aozora Bunko

と、呟いた。

玄蕃允はなお糺した。

「――が、それには何ぞ、確証があるか」

「もとより嘘言は申し上げませぬ。しかし、ここ数日の御猶予あらば、なお仔細に、筑前の動静をお耳に達し得られましょう。……長浜表にはなお、それがしの目をかけておいた者、幾十人かはおりますゆえ、この身が北ノ庄殿へ加担と知れば、必ず長浜を脱して尋ねて参る者も幾人かございます。またべつに放ちおいた細作の報らせもある筈で――」

将監は、期すところを述べて、

「その上、羽柴勢を敗地へ墜し入るの良策をも、同時におすすめ申したく存ずる」

と、信念の程をほのめかした。

「念には念を入れよ――か。さらば、将監の申すにまかせよう」

と、勝家は大いに喜色を持ち直した。玄蕃允もまた心に満を持しきって、来るべき戦機を待ちかまえた。

――越えて、十九日の朝方である。山路将監は佐久間玄蕃允と共に、ふたたび勝家の帷幕を訪うた。そしてここに、彼がゆうべ早耳に入れた重大な敵の機密と、併わせて、それに沿う作戦上の献言とを、勝家に呈したのであった。

降将山路将監正国が、その朝に齎したものは、たしかに重大であった。玄蕃允はすでに聞いていたが、初耳の勝家は、一瞬、眼をらんとさせ、全身の毛穴をそそけ立てた。