Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 187 757 caractères · 375 écrans

Aozora Bunko

出来候はば、牛馬に付けさせ、賤ヶ嶽を心がけ、急ぎ参るべきなり。

合せ糠には、木の枝か、紙など印につけよ。後より人数つづかば、草臥れたるもの多くある可きなり。「これは食にて候、参る可し参る可し」と言ひ聞かせよ。さだめて皆、喰ふべき者多くある可き也。ばい(奪い)とる者あるならば、其儘とらせよ。「きるものに御包み候へ」「手拭などにも御包み候て然る可し」と、おしはなし取らす可き也。

たとへばい(奪い)とる食も、先へ持ち来りなば、みな用に立つべき也。食かと思ひとる者あらばこれは「御馬の合せ糠にて候が、御用に候はば、之を進ず可し」と、是も相渡すべきもの也。

この周到な用意は、またよく人心の機微をもつかんでいる。その時代の性格として、軍民の真の同苦協力はまずむずかしかった。捨身の将士と私情の領民との一結し難いものを、苦もなく一縄に率いてこれを鼓舞している。

戦いである以上、秀吉とて、実は、勝敗の帰結は期し難いものを、われ勝てりと、士気すでに沖天、希望の大道を“目にも見よ”と、民衆に見せ示していた。振わぬ領民のあるはずはない。

持出し米は、一戸一升と触れても、彼らは五升一斗と担いで来る。