Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ほしのくんのにるいだ

新版・星野くんの二塁打

吉田 甲子太郎

Lisez 新版・星野くんの二塁打 (ほしのくんのにるいだ) de 吉田 甲子太郎 (よしだきねたろう) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 10 945 caractères · 22 écrans

Aozora Bunko

選手たちは、みんな、頭を深くたれてしまった。

「星野くんはいい投手だ。おしいと思う。しかし、だからといって、ぼくはチームの統制をみだした者を、そのままにしておくわけにはいかない。」

そこまで聞くと、思わず一同は顔をあげて、別府さんを見た。星野だけが、じっとうつむいたまま、石のように動かなかった。

「ぼくは、こんどの大会に星野くんの出場を禁じたいと思う。とうぶん、きんしんしていてもらいたいのだ。そのために、ぼくらは大会で負けるかもしれない。しかし、それはやむをえないことと、あきらめてもらうよりしかたがない。」

星野は、じっと、なみだをこらえていた。

――別府さんのことばは、ひとつひとつ、もっともだ。自分は、いままでいい気になっていたのだ。

かれは、しみじみと、そう思わないではいられなかった。

「星野くん、異存があったら、いってくれたまえ。」

別府さんのことばに、星野は、なみだで光った目をあげて、はっきりと答えた。

「異存ありません。」

別府さんを中心とした少年選手たちの半円は、しばらく、そのまま、動かなかった。

ぎらぎらする太陽の光線が、人かげのないグラウンドに、白くはねかえっていた。