Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にほんふどうき
日本婦道記
山本 周五郎
Lisez 日本婦道記 (にほんふどうき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 187 caractères · 24 écrans
「それをご本心だとおぼしめしますか」
お高はそっとかぶりを振り梶女の眼を見あげた、
「依田の父がそう仰しゃるのはこちらへの情誼からだとはお考えになれませぬか、あなたはいま人の親として子をよそへ遣ることがどんなに辛いものかということを仰しゃいました、乳ばなれをするまでの親子でもそれほどなのに、十八年もいっしょに暮してきた親子はそうではないとおぼしめしですか」
お高はそう云いながら、松本へゆけと云われた夜のことを思いうかべた。あのとき依田の父はこちらへ背を向けて、お高に肩を揉ませながらあの話をきりだした。父はお高の顔を見ることができなかった、自分の辛い顔もみせたくなかったのだ、それがいまお高には痛いほどじかに思い当る、ああ、どんなにお辛い気持で松本へゆけと仰しゃったろう、お高は胸を刺されるように感じながらしずかに続けた、
「依田の家は貧しゅうございます、わたくしが糸繰りをしてかつかつの暮しをたてているのもほんとうです、けれどもそれはあなたがお考えなさるほどの苦労ではございません、こう申上げては言葉がすぎるかもしれませんけれど、こんどのことさえなければ、わたくし仕合せ者だとさえ思っておりました、依田の父はもったいないくらいよい父でございます、弟もしん身によくなついていて母のようにたよっていて呉れます、わたくしには