Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

にっき

日記

宮本 百合子

Lisez 日記 (にっき) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 58 758 caractères · 118 écrans

Aozora Bunko

十二月十日

自分、一遍家を見て来ようと云ったらY、怒り、いらぬこと云うもんじゃない、莫迦、という。引越し、散歩し二人でカルタをして、自分まけ、十一時すぎかえる。かえってトランクをあけたら、在るではないか。心重し、心重し。アントーシャに信用を失わせた点だけでも困ったことだ。自分憤りを感じた。Y、損をしまい、莫迦にされまい、なめられて腹が立つ、そんな性格の一面から、ケンカする。早く怒る。疑る。そのときの彼女の勢がひどくて、自分主張して、例えば、見て来る、黙ってろ! と云えなくなるところ、これが自分の欠点だ。

そのことを深く感じ困った。困った。――何としても困る。明日Yに話し、何と処置するか、なまじっか絹のスリップなんぞあるからこんなことになるのだ。一生覚えているとよい。在るほどキタナイ。比較の話だ。あに金持のみならんや!

十二月十日(月曜)

昨夜、すっかり水で体を拭いて、本当に早くねるつもりのところやっぱりなかなか眠れなかった。この毛布、いやにするするするから猶寝にくい。日本の小夜着のよい心持を思い出した。

一時、パルトニハのところへ行く。外套をおき、モストルグへ出かく。