Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にっき
日記
宮本 百合子
Lisez 日記 (にっき) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 37 447 caractères · 76 écrans
一月五日
一月六日
あのフロックコートは一つ古着でも上げたい程だ。くず屋が買って来るのにも、あの位ひどいのは、少なかろう。僅かにフロックコートだと想像させ得る位ほか、それの持つべき条件がかけて居る。私はあの人が始めてフロックコートを着始めの時から、もう恐らく三十年位、一度もとりかえられたことのないのを信じる。
一月五日
成井さんをつれて、帝劇へ活動を見に行く。そんなに面白くもない。後に慶応出の若い男が二人居て、しきりに女の話をしては笑って居る。随分単純なことを云って居た。かえりに、文房堂と、東京堂へよる。『ザクロの家』と、『破戒』と、『一兵卒の銃殺』を買って来る。『破戒』は此の間千葉先生のところで話に出たので買って見る。夜「ザクロの家」をよむ。矢張りワイルド丈あると思った。美くしいものだ。どれもいい。大人のおとぎ話としては面白い。芸術味の豊かなものだが、子供には分るまい。なんぼ西洋の子が、利口だからと云っても十の子は、十の子の知ることほか知らないのだから。
一月六日
同胞を連れて、銀座から、三越へ行って見る。格別面白いこともない。銀座のあのかたい、ペーブメントの上で、梯子乗りをして居るのを見ると、頭の後の方がいたくなって来た。