Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

にっき

日記

宮本 百合子

Lisez 日記 (にっき) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 61 953 caractères · 124 écrans

Aozora Bunko

八月十七日

八月十八日

その変化。

八月十七日(水曜)

今日は盆踊りが中村と云う福井よりの村にあるとのこと。

大きな提灯を三つも吊り下げ、拝殿にも、入口に何か絵を青や赤で書いたのを下げる。

かけ声には、やーすけどっこいどっこいな。ああ、なんまいだあ、なんまいだあ、とか云うのがある。よく謡の調子は分らない。

八月十八日(木曜)

上にある句が、快い涼風を心に生ぜしめる。午後珍らしく夕立が来たかと思うと、もう晴れ、なかなかの暑気、東京に居る方、氷がある丈もましのようなものなり。村には氷もなく、水菓子もなし。親兄妹が居ればこそ来ると思う。

夕飯に、渡辺に呼ばれる。いつも親切に云って呉れられ、気の毒に思う。非常にかたいさざえには思わず微笑し、美味いそうめんに驚く。

夜、よし子さんとつれ立って三人、お宮の踊を見る。例の、紺の着物を着、大きい背を少しかがめたような豆腐屋の息子が居ないで弾まない。待ち心になる。やがて来、一とおりすみ、今度は、ほんとにすきなもの許りが三十人ほど、すぼまっては開き、開いてはぐるりと転ってすぼまって行く踊りかたで、彼一人の音頭で非常に面白かった。相撲甚句、山づくしとか、種々唱う。