Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(二)

岡本 綺堂

Lisez 時代推理小説 半七捕物帳(二) (はんしちとりものちょう) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 215 865 caractères · 432 écrans

Aozora Bunko

ここらの小料理屋が分相当であるかも知れないと彼は思った。

これでまずお杉と吉見との関係は確かめられた。ゆうべも吉見が来たらしいかと訊いたが、荒物屋の女房もさすがにそこまでは知らないと云った。そこへ鳥さしの姿が見えたので、半七は外へ出て招くと、老人は黐竿をかかえて小走りに急いで来た。

「もし、これだけ捕って来ました」

老人は一生懸命になって猟り歩いたらしい。運の悪い雀が十二三羽も籠の中に押込まれていた。

「たいそう捕れましたね」と、半七は笑いながら云った。「それだけあればたくさんです。ところで、どうでしょう。その雀の羽には黐が付いているが、それでも飛べますか」

「飛べるのもあり、飛べないのもあります」と、老人は云った。「しかし、どうせこの黐は洗って取るのです。黐の付いているままでお鷹にやるわけには行きませんからね」

「ここで逃がさないように巧く洗えますかえ」

「そりゃ洗えないことはありませんよ」

「そうですか。だが、まあ、その儘にして出かけましょう」

「これから何処へまいります」

「すぐそこの料理屋へ行くんです」

半七は老人に何かささやくと、彼はおとなしくうなずいた。