Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
じげんばくだんきたん
時限爆弾奇譚
海野 十三
Lisez 時限爆弾奇譚 (じげんばくだんきたん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 934 caractères · 20 écrans
「なんだなんだ、なぜ、博士はけしからんのか」
「わしが案ずるところによると、金博士は、豪商に買収されているのにちがいない」
「買収されているって。それは、なぜそうなんだい」
「だって、そうじゃないか。第一は柱時計、第二は水甕、第三は花瓶、第四は寝台というわけで、今までのところで、この租界の中に於て、この四つの品に限り全部おしゃかになってしまったではないか。われわれは今夜から寝るのを見合わせるわけにも行かない。つまり寝台を新たに買い込まにゃならぬ。花瓶はちょっと縁どおいが、水甕だって時計だってすぐ新しく買い込まにゃならぬ。そうなると、商人は素晴らしく儲かるではないか。なにしろべら棒に沢山売れることになっているからなあ。それに彼奴らのことじゃから、足許を見て、うんと高く値上げするにきまっている。つまり、金博士は、商人に買収されて、あんな警告文を出したのにちがいないと思うが、どうだこの見解は……」
不断から冷静を自慢している一人の男が、咄々として、こんな見解をのべたのであった。
「なるほどねえ、それは大発見だ」
と、相手の大人が手を敲いた。
「ね、分るだろう。だから、あの新聞広告を見て愕いて、水甕を割ったり、寝台をばらばらにしたやつは、大間抜けだということさ。