Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

やなぎばしものがたり

柳橋物語

山本 周五郎

Lisez 柳橋物語 (やなぎばしものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 104 300 caractères · 202 écrans

Aozora Bunko

……その祝いの三日めのことである、店を早くしまって、幸太郎に小僧をつけて出してやり、自分も新しい橋を見にゆくつもりで、着替えをしていると客が来た。土間が暗くなっているのでちょっとわからなかったが、立っていってみると庄吉であった。

「ひとこと詫びが云いたくって来たんだ」

彼は、こう云って、こちらを見上げた。一年まえに、見たきりだが、彼はあのときより少し肥り、酒を飲んでいるのだろう、顔が赭く膏ぎっていた。おせんは、平気で彼を眺めることができた。ふしぎなくらい感情が動かなかった、そうしたいと思えば笑うこともできそうであった。

「あたしこれから出るところですけれど」

「ひとことでいいんだ、おせんさん」庄吉は慌てた口つきで云った、「――おれは去年の暮に水戸へいってきた、杉田屋の頭梁が亡くなったんでね」

「杉田屋のおじさんが、――おじさんが亡くなったんですって、……」

「いまいる山形屋とは手紙の遣り取りが続いていたんだ、それでおれが名代でくやみにいって来たんだが火事のとき傷めた腰が治らず、そこの骨から余病が出て、とうとういけなくなったということだ」

「おばさんは、お蝶おばさんは」