Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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ねぎしおゆきのまつ いんがづかのゆらい

根岸お行の松 因果塚の由来

三遊亭 円朝

Lisez 根岸お行の松 因果塚の由来 (ねぎしおゆきのまつ いんがづかのゆらい) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 78 967 caractères · 157 écrans

Aozora Bunko

とぐるりと変る調子にお若さんは恟(びっく)りいたし、何うか混雑に紛れてその男をまこうと苦しみますが、生憎(あいにく)夜は更けて居ます事で、待合室にもちらりほらりの人でげす。汽車へ乗込むところにも七八人のものしかいない。お若が如何に逃げてまわりましても、怪しい男は始終影身にそって附いております。先方(さき)へ行(ゆ)き着いてからの心配よりは、只今では此の男をまくことに気を揉んでもなか/\思うように参らない。

品川の停車場(ステーション)でお若が怪しい様子に付けこんで目を放さない気味のわるい男は、下谷坂本あたりを彷徨(うろつ)いております勘太(かんた)という奴。元は大工でげしたが身持が悪いので、親方にもはなれ、仕事をさせてくれるものもない、そうなって参ると猶更に怠(なまけ)るようになって世の中の稼いで暮すと申す活業(なりわい)に逆らってゆくもので、到頭破落戸(ごろつき)仲間へおち、良くない悪法ばかりやっております。根が胆(きも)ッ玉の太(ふて)え奴でげすから、追々その道の水に染まるにつれまして度胸がすわり、仲間うちでは相応に顔が売れてまいる、坂本の勘太てえば、あの墨染(すみぞめ)勘太かと申すぐらいで。