Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

もみノきはのこった

樅ノ木は残った

山本 周五郎

Lisez 樅ノ木は残った (もみノきはのこった) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 145 078 caractères · 285 écrans

Aozora Bunko

外記が古風な直情家であり、平生から進退明白な人なので、その挨拶がよけい癇に障ったらしい。

――御挨拶は聞いた。

と七十郎は外記に云った。

――だが、正月の礼は伊達家の私事である、こんどの場合は公儀役人の接待で、「臨時のこと」などという軽い沙汰ではない筈だ、国老ともある貴方が、そんな軽率なことを云われてよいのか。

――また、貴方は、片倉どのよりあとから出られたそうであるが。

と七十郎は続けた。

――貴方は国老だから、誰のあとに出られても不名誉ではない、仮に人足のあとから出られたとしても、謙遜な人だと褒められこそすれ、下座にさげられた、などという者はないだろう、しかし采女は若年でもあり、無役でもあるうえに、養子の身の上だからそうはいかない、こういうことがあると身の面目ばかりではなく、故新左衛門の名にもかかわるのである、侍は忠義のためにならよろこんで死にもするが、不当な恥辱に屈することはできない、と激しい表現で詰めよった。

外記はやむなく、自分の誤りであった、もういちどよく吟味したうえで、しかるべき方法をとるとしよう、と答えた。

――まことに米谷(柴田外記)さまこそお気の毒なことであった。