Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
たなださいばんちょうのかいし
橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇
橘 外男
Lisez 橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇 (たなださいばんちょうのかいし) de 橘 外男 (たちばなそとお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 181 caractères · 219 écrans
麺麭は家で焼かせているし、野菜はこの向うに農場があって、そこでセロリーでもパセリでもアスパラガスでも作らせているから、ちっとも不自由しないということ。
「手紙もやっぱりいったついでに、郵便局から取って来ますの」
ユーゴとはまだ、戦争中の断絶した国交のままになっているから、滅多に来ることもないけれど、それでも偶には向うで伊太利領のトリエステまでいって飛行機に積むとみえて、どうかした拍子には来ることもあるというような話なぞを、してくれたのです。
寝るのにはまだ時間が早いし、父親は戻って来ませんし、食事の済んだつれづれに、しばらく二人と雑談していましたが、その時私は初めて、この辺一帯の土地が――昨日私が降りて来た周防山のこっちから、海の方は遥かの断崖の下まで、そして北は四里先のその大野木という村の入り口まで、もちろん今父親のいっているという、そのマンガン鉱の山まで含めてこの広大な土地が、全部この家の物であるということを知ったのです。
「ほう! 大変なもんですね。それじゃ貴方のお家は、大金持じゃありませんか」
と私は眼を円くしましたが、
「別段、お金持じゃありませんわ。