Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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ひかくしんわがく

比較神話学

高木 敏雄

Lisez 比較神話学 (ひかくしんわがく) de 高木 敏雄 (たかぎとしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 177 624 caractères · 348 écrans

Aozora Bunko

二神の交合生殖により、且つ屍躰化生、器物化生其他の方法によりて、多くの神生ず。此等の神の中には、山神あり、木神あり、火神あり、水神あり、野の神あり、海の神あり。石の神あり、土の神あり、風の神あり、其外又種々の神あり。かの二神は、男女神なり、父母神なり、古史神話が、二神の交合生殖によりて、大八洲国をはじめとして、凡ての万物、天然物素の生成を説き、更に之を主宰する諸神の化生を説くは、一個の成文神話として、其順序に於て、甚だ合理的なり。天然物素の諸神が、天然的基礎を有するは、素より論なし。唯、古史神話は、此等の諸神に於て、幾何の程度まで、之を示せるや、その神話発生の契機は如何。此点に関して研究せんと欲す。

先ず、火神よりはじめん。火神迦具土ノ神は、伊弉冊神の子なり。「迦具」の義は、かがやくなり。之を火之毘古ノ神と称するも、其義同じく、何れも直覚的に、火の現象に就て、命名せしものなり。火之焼速男ノ神と云うは、其猛烈なる作用を、神格化せし者にして、火産霊ノ神と云うは、火の生成力の神格化なり。或はまた、火雷ノ神とも称す。火神の威力の、畏る可きを云うなり。何れにしても、火神が天然物素の一なる、火の神格化なるを示すに足る。