Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かっぱ

河童

芥川 竜之介

Lisez 河童 (かっぱ) de Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 37 576 caractères · 75 écrans

Aozora Bunko

)

「やあ、よく来たね。まあ、その椅子にかけたまえ。」

トックはよく河童の生活だの河童の芸術だのの話をしました。トックの信ずるところによれば、当たり前の河童の生活ぐらい、莫迦げているものはありません。親子夫婦兄弟などというのはことごとく互いに苦しめ合うことを唯一の楽しみにして暮らしているのです。ことに家族制度というものは莫迦げている以上にも莫迦げているのです。トックはある時窓の外を指さし、「見たまえ。あの莫迦げさ加減を!」と吐き出すように言いました。窓の外の往来にはまだ年の若い河童が一匹、両親らしい河童をはじめ、七八匹の雌雄の河童を頸のまわりへぶら下げながら、息も絶え絶えに歩いていました。しかし僕は年の若い河童の犠牲的精神に感心しましたから、かえってその健気さをほめ立てました。

「ふん、君はこの国でも市民になる資格を持っている。……時に君は社会主義者かね?」

僕はもちろん qua(これは河童の使う言葉では「然り」という意味を現わすのです。)と答えました。

「では百人の凡人のために甘んじてひとりの天才を犠牲にすることも顧みないはずだ。」

「では君は何主義者だ? だれかトック君の信条は無政府主義だと言っていたが、……」