Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かっぱ
河童
Lisez 河童 (かっぱ) de Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 37 576 caractères · 75 écrans
」
僕は呆気にとられたまま、巡査の顔をながめていました。しかもそのうちにやせた河童は何かぶつぶつつぶやきながら、僕らを後ろにして行ってしまうのです。僕はやっと気をとり直し、こう巡査に尋ねてみました。
「どうしてあの河童をつかまえないのです?」
「あの河童は無罪ですよ。」
「しかし僕の万年筆を盗んだのは……」
「子どもの玩具にするためだったのでしょう。けれどもその子どもは死んでいるのです。もし何か御不審だったら、刑法千二百八十五条をお調べなさい。」
巡査はこう言いすてたなり、さっさとどこかへ行ってしまいました。僕はしかたがありませんから、「刑法千二百八十五条」を口の中に繰り返し、マッグの家へ急いでゆきました。哲学者のマッグは客好きです。現にきょうも薄暗い部屋には裁判官のペップや医者のチャックや硝子会社の社長のゲエルなどが集まり、七色の色硝子のランタアンの下に煙草の煙を立ち昇らせていました。そこに裁判官のペップが来ていたのは何よりも僕には好つごうです。僕は椅子にかけるが早いか、刑法第千二百八十五条を検べる代わりにさっそくペップへ問いかけました。
「ペップ君、はなはだ失礼ですが、この国では罪人を罰しないのですか?」