Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさまふんかこう

浅間噴火口

豊島 与志雄

Lisez 浅間噴火口 (あさまふんかこう) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 938 caractères · 24 écrans

Aozora Bunko

泣いたり怒鳴ったりした後で、死んでみせると別所は云った。死ねなかったら生き返るとも云った。そこで、李が立会人となって、突然浅間行きを決行した。別所が自殺するか生き返るかを、李は「絶大な興味で観察する」役目を自ら荷った。二人は沓掛に急行し、二日間は雨天のため酒で過し、次で夜中に出立して浅間に登った。まだ夜明け前に噴火口を覗き、雲海の上の日の出を迎え、更に噴火口の縁に長時間佇み、別所は全く「噴火口の中に没入し」、李も同様、あの端正荘厳な噴火口に魅惑され、二人はひそやかに「天上的な言葉を囁き交し」、それから浅間をかけ下りた。危険だが追分口の近道を取り、山麓の森林中で道に迷い、山蟻の巣を蹴散らし、「山蟻を全身に浴び」ながら、沓掛に出で、軽井沢まで自動車を走らせて、食事をし土産物を買い、夜中に汽車に乗った。「異常な興奮に」殆んど眠らず、金が無くなったので何にも食えず、「懐中は空虚で心意は充溢」して、戻ってきたのである。別所とは上野駅で別れた……。

そんな話を、正枝は半ば楽しく聞き取った。

「まるで小説のようですね。」

「小説以上です。」と李は真面目に云った。

「だけど、ふだんあれほど云っといたんですから、これからは、家を空ける時は断らなけりゃいけませんよ。