Classiques japonais avec furigana
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せんこうてい「ハビヒツブルグ」
潜航艇「鷹の城」
小栗 虫太郎
Lisez 潜航艇「鷹の城」 (せんこうてい「ハビヒツブルグ」) de 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 132 395 caractères · 263 écrans
さらに小六も、その青血の衝撃をうけて、逢痴逢痴と叫びながら、斃されてしまったのだ。と云うのは、赤い地の中に白い円を置いて、背後から照すとする。それから、しばらく瞶めていると、やがては赤の補色――青色に変ってしまうからだ。つまり、逢痴を思わせたその技巧が、お岩の、半面仮髪の中に、秘められてあったのだよ」
すると、一同の視線が、思わず仮髪師の為十郎に注がれたが、法水の言はたちまちに、その臆測を粉砕してしまった。
「ところが、そうして小六を殺めた人物は、あの時奈落の中で、それは素晴らしい離業を行なったのだ。最初、塩化鉄で練り固めた刃物を使って、頸動脈を刺し貫き、その上二つの杉戸を取り違えさせて、逢痴の死体についている方を、本水の中へ押し出してしまった。それから、浴衣に引き抜いて、与茂七のだんまりを演ったが、その時闇の中で、それは鮮やかに、逢痴の声色を使ったのだよ。しかし、それが誰であるかは、ともかくとして、いずれ僕が、君たち六人の中から指摘して見ることにしよう」
そうして、犯人の所在は局限されたが、ここで再び、形勢は逆転してしまった。村次郎に口を押えられた為十郎だけが、一人安全圏内に止まることになった。