Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かせいたんけん

火星探険

海野 十三

Lisez 火星探険 (かせいたんけん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 77 522 caractères · 155 écrans

Aozora Bunko

火星人の群から、きゃんきゃんと、奇妙な笑声がまきおこった。

沙漠に、たくみな落し穴がこしらえてあったのだ。そうとは知らず、河合は箱自動車をすっとばして、穴の中へ落ちこんだのだ。

形勢は急に不利となった。ただ幸いなことに河合も山木も、おでこに瘤をこしらえたぐらいのことで、生命に別条はなく、一方、張もネッドも、すぐ砂の中からはい出した。

だが、皆の顔色はすっかり変っていた。頼みに思う箱自動車が穴ぼこの中に落ちてしまったのでは、これからてくてく歩くしかないのだ。それはずいぶん心細いことであった。

「どうしたらいいだろうか」

「困ったねえ」

と、張とネッドが顔を見合わせて、今にも泣き出しそうだ。

「おい河合、どうしたらいい」

山木に呼ばれた河合は、落とし穴へもぐりこんで車体をしらべていた。

「おーい、皆安心しろ。車は大丈夫だぞ」

「だって河合。車がいくら大丈夫でも、穴ぼこの中にえんこしていたんじゃ仕様がないじゃないか。役に立ちゃしないもの」

「ううん、大丈夫。皆、手を貸せよ。車をこの穴ぼこから上へひっぱりあげればいいんだよ」

「なんだって。穴ぼこから、車をひっぱりあげるって。