Classiques japonais avec furigana
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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――
炎の人――ゴッホ小伝――
三好 十郎
Lisez 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) de 三好 十郎 (みよしじゅうろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 104 035 caractères · 207 écrans
だけど、……(ブツブツ言った末に、不意に厳粛な顔になったかと思うと、それまでかぶったままでいた山高帽子をぬいで、心臓のところに当て、片足を後ろに引いて、素描に向ってうやうやしく敬礼をする)
ヴィン (それをチラリと見るが、気が立っているので、その意味がわからない)そ、そりゃ、しかしアントン、あなたの言う通りかもわからないけど、僕は何も人生の意義だとか、文学なんかを持ち込もうとしているんじゃないんです。美しいと思うから――美しいと思えるものを描いているだけです。ただ僕には、ホントに人生に生きている人の姿――なんの飾りもなく、しんから生きている――泥だらけのジャガイモが地面にころがっているように、人生そのものの、どまん中に嘘もかくしもなく生きているものが、美しく見えるんだ。そのままで美しく見える。だから、そいつを描いてるまでなんだ。理窟だとか文学だとか、そんな――
モーヴ 見たまい、ワイセンブルーフが君の絵に脱帽した。飲んだくれの、しようのない男だが、絵の良し悪しだけはわかる男だよ。それがシャッポを脱いでる、ハハ。……ま、とにかく議論は、もうたくさんだ。