Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ほのおのひと――ゴッホしょうでん――

炎の人――ゴッホ小伝――

三好 十郎

Lisez 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) de 三好 十郎 (みよしじゅうろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 104 035 caractères · 207 écrans

Aozora Bunko

エミ すみませんねえ、おかみさん。(おかみは黙々として、右手の売台の方へ行く。タンギイは立ったまま先程から三人の話をむさぼるように聞きいっている。表の飾窓の所には、着飾った若い夫婦が中の絵をしきりに覗いている)

ベルト すると、トゥルーズ、あなた御自身はどうなの?

ロート もちろん、気がちがっている。こうして、曲った背中と、なえた足を持って貴族の家にオギャと生れた瞬間からね。(再び瓶から飲む)

ベルト あなたの言うことを聞いていると、たいがいの人が狂人みたいだわね?

ロート そうさ、この世の中は元から気ちがい病院でね。ただ、幸福な気ちがいと不幸な気ちがいが居るだけだ。スーラだとかセザンヌだとかマネエだとかピッサロは幸福な気ちがい、なかんずく、われらが税関吏アンリ・ルッソウは幸福なる気ちがいの最たるものだ。そのほかは、みんな不幸なるおキチさんでね。なあエミール。

エミ 僕は、まだ気ちがいでもなければ不幸でもありません。これから、どっちかになるんですよ。

飾窓を覗いていた若夫婦が少しオズオズしながら入って来て、売台のおかみに、飾窓を指して何か言う。おかみは飾窓の所へ行き、ガラス戸を開いて、フチに入ってない小さな絵を取り出して売台の所へもどって来て、客に見せ、双方で小声で何か掛け合っている。