Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lisez 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 229 387 caractères · 453 écrans

Aozora Bunko

父は、それを間違ったと云っていた。国男たちの暮す気分が気に染まないので。ゴタゴタする(けんかではない。生活の気分が)国はラジオをガーガーやる。寿江子はアコーディオンをブーブーやる。迚もやかましくて閉口して、十月頃から私は上落合の家をかりたわけです。あの夏はなかなか忘られない。父が、夜よく涼みに私をつれて行ってくれた。車で、国に運転させて。よく歩けなかった七・八月ごろ。「お前の一番行きたい方は、こっちだろう?」そう云って、よくお濠ぱたにつれて行ってくれた。柳の木の下で遠くの灯を見ながら風にふかれたりしてね。そしてかえって来た。もとより袂の端だって見えっこありはしない! その時分は、やはり、今近しくしている人たちが、林町の家へも来たり、その時分鈴子さんがいて、よく来た。Aね、エハガキあげた、あの人など、良人とのことで苦しんで来たりした、私が寝ているそのわきで涙こぼしたりして。

上落合の家は、独りでした。林町から臨時に手つだいをよこして貰ったりして。栄さんに毎日世話になっていたのはこの時分から、翌年の(十年)の十月下旬まででした。上落合の家は、五月の二十日ぐらいまでしか持てなかった。