Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はくとうのうた
白塔の歌
豊島 与志雄
Lisez 白塔の歌 (はくとうのうた) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 21 450 caractères · 43 écrans
すると、荘太玄は別な答え方をしました。紫金城や万寿山よりも、五塔寺の古塔や円明園の廃墟の方が、優れた鑑賞者に喜ばれるとすれば、全市廃墟になった後の壮大な城壁こそ、最も優れた鑑賞者に最も喜ばれることでしょう、といったのでした。そしてこの全市廃墟の皮肉は、当時、新新文芸の仲間の話題となっていました。
そのことを柳秋雲から思い出させられて、荘太玄夫妻は顔を見合せて微笑しました。
そして柳秋雲は、なごやかな打解けた空気のなかで、荘太玄夫妻に甘えてるかのようでしたが、突然、荘夫人に悲しそうな眼を向けました。
「私、家へ戻りましてから、あまり刺繍をする隙がございませんの。それで……。」
それで、お詫びをしておきたいというのでした。彼女は荘家にいた時、荘夫人から刺繍を教わっていまして、上達も早かったのでしたが、家へ戻ってゆく時に、今後いつか花鳥の立派なのを仕上げてお目にかけると、約束したのでありました。その約束がいつ果せるか、また永く果せないか、自分でも分らなくなったから、許して頂きたいというのでした。
「まあ、そんなこと、どうでもいいんですよ。つまらないことを気にしてるんですね。