Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ひゃくゆきょう
百喩経
岡本 かの子
Lisez 百喩経 (ひゃくゆきょう) de 岡本 かの子 (おかもとかのこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 474 caractères · 21 écrans
犠牲にするのは異邦人の案内者より他になかった。みんなは案内者を殺した。
大風は去った。案内者の死骸は鼻の穴も口も砂で一ぱい詰って朽木のように半分地に埋って居た。
いのちを助かって隊商のみんなは今更砂漠の中で案内者を殺して仕舞った失敗に気がついた。
「どうしよう」
みんなが口に出して言った。
当惑。迷いに迷ってみんなが渇き死にに死ぬのは眼に見えるようだった。
困るという感情が強く胸から身体の八方を冷酷に焼け爛らして行くとそのあとへ絶望という空虚が時間も空間も浸み込めない緻密の限りの質を持ち込んでそこを埋める。だが人々は、そのあまりに超人的な冷度に長く堪えては居られない。
思わずそこから弾ね起きる。みんなは云った。
「これからは、われわれみんなが案内者だ。行けるところまで行こう」
途端にみんなの胸に浮んだ言葉はあの案内者の口から出たものだった。
――ほんとうの案内者は殺されてから案内する――
しかし、本当に死んでその証を見せたこの言葉は殊にこの案内者だけの言葉であったのか、それとも昔から一般案内者の間に伝わって居た一般案内者のうちの或者が或場合に遭遇する運命を予約したものかみんなには判らなかった。