Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
めがね
眼鏡
小川 未明
Lisez 眼鏡 (めがね) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 7 487 caractères · 16 écrans
それを考えると、だれにもいうことなく、腹が立つのであります。
「悪口をいうから、正ちゃんにはあげないわ。」
「いるもんか、かず子ちゃんは、もっと、もっと、きれいなものがあるのを知らないだろう。」
このとき、正吉は、ほんとうにきれいなものがあるのを思い出したのでした。それで、ほくほくしていると、
「ああわかった、正ちゃん、お花でしょう?」
「花なもんか。」
「正ちゃんの知っているもの?」
「うん、そうだよ。」
「ありゃしないわ。」
かず子ちゃんは、勝ち誇ったように、片足を上げて、トン、トンと跳ねました。
「じゃ、きてごらんよ。」
正吉は先に立って、くさむらの中へ入りました。木にからんだ、からすうりの葉に止まっている、うす赤い蛾を捕らえました。
「ほら、かず子ちゃんの貝より、もっときれいだろう。」
生きている蛾のほうが、貝がらよりもきれいでありました。けれど、かず子さんは、気味悪がって、その蛾を取ろうとしませんでした。
「ほんとうに、きれいだわね。ついている白い粉、毒でしょう。」
「あとで、手を洗うからいいよ。数珠玉だって、この青い貝よりきれいだぜ。」
「やっぱり、私、貝がらのほうがいいわ。