Classiques japonais avec furigana
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ふくざわゆきち
福沢諭吉
高山 毅
Lisez 福沢諭吉 (ふくざわゆきち) de 高山 毅 (たかやまつよし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 54 555 caractères · 109 écrans
ですから、あくる日になると、諭吉がきたことをしって、これらの人々があつまってきました。
「おお、ほんとに大きくなられた。やっぱり、あかちゃんのときのおもかげが、どこかにのこっていますね。」
などといって、なみだをながさんばかりに、よろこんでくれる人もいました。諭吉のおもりをしてくれた武八じいさんは、自分のまごがきたようなよろこびかたで、堂島のあたりをあるきながら、
「のう、わかぼっちゃま。おまえさまのお生まれなすったとき、このわしは夜中に、あの横町のさんばさんのところへむかえにいったもんです。そのさんばさんは、いまもたっしゃにしておるようです。それから、よくおまえさまをだいて、毎日毎日、すもうのけいこ場をのぞきにいったものですが、あれがそうです。」
と、ゆびさしておしえてくれました。それをきいていると、諭吉は、むねがいっぱいになって、おもわずなみだをこぼしました。
こんなわけで、諭吉は、自分が旅にある身とはおもえず、ほんとうに、ふるさとにかえったような気持ちがしました。
そこで、兄さんのすすめもあることだし、大阪で勉強することにし、緒方洪庵という先生の塾にはいることになりました。