Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふくざわゆきち
福沢諭吉
高山 毅
Lisez 福沢諭吉 (ふくざわゆきち) de 高山 毅 (たかやまつよし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 54 555 caractères · 109 écrans
家老のむすこのわるぢえ
ただ、諭吉が目の上のこぶのようにおもわれてきました。そこで、わるぢえをおもいつきました。
家老のむすこのわるぢえ
諭吉が長崎へきてから、一年あまりたったときでした。中津の藤本元岱という、医者をしているいとこから、とつぜん手紙がとどきました。
「お母上さまが、おもい病気になられました。すぐかえってこられるように。」
といういみの手紙でした。よんでいく諭吉の顔からは、みるみるうちに血のけがひいていきました。
兄さんの三之助は、なくなったお父さんとおなじように、大阪のくらやしきにつとめており、三人のおねえさんはみなよめ入りして、ふるさとの中津のうちには、年をとったお母さんのお順が一人いるだけなのです。
それにしても、あんなにじょうぶなお母さんが、いったいどうなさったのかと、うそのようにおもわれてなりません。けれども、どうじに、一人心ぼそくねておられるお母さんのすがたをおもうと、諭吉は、じっとしていられないほどでした。その手紙をくりかえしよんで、諭吉は男なきになきました。
ところが、ふと、いとこからは、もう一通の手紙がきていることに気がつきました。それをいそいでよんだ諭吉の顔には、血のけがよみがえってきました。