Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

こうばいつきげ

紅梅月毛

山本 周五郎

Lisez 紅梅月毛 (こうばいつきげ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 869 caractères · 32 écrans

Aozora Bunko

四

……半之丞はしずかにそっちへ近寄っていった、そしてそばへ寄ってみておどろいた、その馬の口を取っているのは娘だった、くすんだ縞の布子に葛布の男袴を着け、余るほどの黒髪の根をきっちりと結んで背に垂れている、見かけがあまり質素なので気づかなかったが、こちらへふり向いた顔はまぎれもなく若い娘だった。しかも色のぬけるように白い、眉つきの秀抜な、少し眼もとに険はあるが、ぬきんでた美貌である。「これは御老職のお馬ですね」半之丞はそう問いかけた、「これを貸して頂けるのですか」

四

「はいそのつもりで曳いてまいりました」娘は大きく瞠いた眼で半之丞を見あげながら頷いた。響きの美しい澄んだ声である、「お気に召しましたらお乗り下さいまし」「貸して頂きましょう」かれはそう云うと、娘の手から手綱を受取り、目礼をしてしずかに厩のほうへたち去った。「つまりそういうわけか」松野権九郎が呻るようにどなった、「みんな帰ろう、馬はきまったぞ、相手が牡丹では文句も云えぬからな、たんぽぽやれんげは退散だ」皮肉とも諦めともつかぬ言葉にみんな笑いだし、やがておのおの自分の馬を曳いて去っていった。

厩の前に立ってさっきから庭のようすを眺めていたお梶は、半之丞が牡丹を曳いて来ると「まあ」