Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Lisez 細雪 (ささめゆき) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 194 628 caractères · 371 écrans
二十一
「今年のうちにもう一二遍は行かはるやろう。―――まあ、こいさんは仏蘭西語の稽古してなさい」
と、幸子は云った。
二十一
シュトルツ夫人はその月の十五日、ローゼマリーとフリッツとを連れてプレシデント・クーリッジ号でマニラへ出帆することになった。ローゼマリーは悦子の東京滞在期間が思いの外延びたので、エツコさんまだですか、なぜ早く帰って来ませんと、毎日留守宅の妙子や女中達を手古摺らせる始末であったが、悦子の帰宅後は、彼女が学校から戻るのを待ちかねるようにして、残る僅かな日数を、一日も欠かさず一緒に遊び暮していた。先ず、悦子が応接間へ鞄を置くと、例の金網の垣根の下へ走って行って、
「ルミーさん、来れ!」
と、片言の独逸語で呼ぶ。するとローゼマリーが現れて、垣根を躍り越えて此方の庭へ来、跣になって芝生の上で縄跳びをする。それにフリッツや、幸子や妙子なども加わることがある。悦子は、
「一、二、三、四、………」
などと、一から二三十ぐらい迄は独逸語で数を云い、
「早く! 早く!」
とか、
「ルミーさん、何卒」
とか、
「未だいけない!」
とか、そんな程度のことはその外にもいろいろ使った。