Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Lisez 細雪 (ささめゆき) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 194 628 caractères · 371 écrans
三十一
「ああ、その話止めて、―――」
雪子はそう云って、もう一度しげしげと蝦の肉を透かして見て、「おどり鮨」が躍らなくなったのを確かめてから箸を取った。
三十一
四月中旬の土曜日曜に、貞之助と三姉妹と悦子の五人は吉例の京都行きをしたが、その帰りの電車の中で悦子が俄に高熱を発した。尤も悦子は一週間程前から何となく体がしんどいと云っていて、京都でも余り元気がなかったのであるが、その晩帰宅してから測ると四十度近い体温なので、取り敢えず櫛田医師の来診を求めたところ、猩紅熱の疑いがあるから明日なおよく診ましょうと云って帰った。と、明くる日には、口の周りを除いて満面紅潮を呈して来たので、もう疑いがない、こう云う風に、口の周囲だけを残して顔が猿のようになるのが猩紅熱の特長ですと、櫛田医師は云って、隔離室のある病院へ入院するようにすすめたが、悦子がひどく入院を嫌がるので、伝染病と云っても大人はめったに感染しない病気であるし、そう一軒の家に患者が続出する例は稀でもあるから、なるべく家族の方が出入りなさらないように病室を隔離することが出来るなら、家庭で治療されても、と云うことになった。