Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
るこうしんそう
縷紅新草
泉 鏡花
Lisez 縷紅新草 (るこうしんそう) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 24 566 caractères · 48 écrans
堀端では、前後一度だって、横顔の鼻筋だって、見えないばかりか、解りもしない。が、朝、お京さんに聞いたばかりで、すぐ、ああ、それだと思ったのも、おなじ死ぬ気の、気で感じたのであろうと思う……
と、お京さんが、むこうの後妻の目をそらして、格子を入った。おぶさったお前さんが、それ、今のべっかっこで、妙な顔……」
「ええ、ほほほ。」
とお米は軽く咲容して、片袖を胸へあてる。
「お京さん、いきなり内の祖母さんの背中を一つトンと敲いたと思うと、鉄鍋の蓋を取って覗いたっけ、勢のよくない湯気が上る。」
お米は軽く鬢を撫でた。
「ちょろちょろと燃えてる、竈の薪木、その火だがね、何だか身を投げた女をあぶって暖めているような気がして、消えぎえにそこへ、袖褄を縺れて倒れた、ぐっしょり濡れた髪と、真白な顔が見えて、まるでそれがね、向う門に立っている後妻に、はかない恋をせかれて、五年前に、おなじ淵に身を投げた、優しい姉さんのようにも思われた。余程どうかしていたんだね。
半壊れの車井戸が、すぐ傍で、底の方に、ばたん、と寂しい雫の音。
ざらざらと水が響くと、
――身投げだ――
――別嬪だ――